2021年2月27日

vol.79 「交際経験はないが、完璧な人と結婚したい」【ケビ子のアラフォー婚活Q&A】

迷えるアラフォー女子のための婚活お悩み相談。第79回目「交際経験はないが、完璧な人と結婚したい」それ皆の本音だよね。

ハローと書いてこんにちは。どうも、ケビ子です。

お悩み相談、79回目です。
今日の質問です。

今年35歳、アラフォーとなってしまいます。これまで男性とお付き合いをしたことはないのですが、どうせ結婚するなら見た目も良くて高収入でやさしい完璧な人としたいと思っています。
今は主に結婚相談所で婚活をしています。私自身はかわいい、妹キャラ、なんで彼氏いないの？と良く言われるのですが、実際はお付き合いまで進む男性はいません。
コロナの前まではコンパにも参加していましたが、見た目がよさそうな方がいても少し軽い雰囲気を感じると引いてしまいます。しっかりとした雰囲気の方に惹かれ話をしていくと、有名企業ではないようで年収がそれほどでもなくがっかりしてしまい、それ以上興味がもてません。
ケビ子さんは失礼ですが40歳を過ぎて素敵な方とご結婚されて、本当にうらやましいです。
ケビ子さんの婚活記は何度も読んでいますが、簡潔にその極意を知りたいと思いました。

35歳、男性との交際経験はないが完璧な人と結婚したい。ついては婚活の極意を知りたいというご相談です。
例えて言うならば、ご相談者は今日初めてスケートリンクに行き、初めてスケートシューズを履いてリンクを滑るんだが、どうしたらトリプルアクセル着氷できますか？みたいな質問だろう。泣きながら気丈に完璧な演技を、したい、ううう、と答える浅田選手がようやく飛ぶあのトリプルアクセルを！

例えが悪くて恐縮だが、スケートと違い恋愛は運があれば技術や経験がなくても完璧な人との結婚ができる可能性は０ではない。
何をもって完璧とするか、が主観で決められるからである。
トリプルアクセルのように（しつこい）仮に転倒しても減点とならず「俺がいないと君はだめだな」と評価が上がることもある。

「ドレイクの方程式」をご存じだろうか。1961年に米国の天文学者フランク・ドレイク氏が、銀河系内に地球外生命体がどの程度存在するのかを推定するために考案した方程式。この方程式を応用してイギリス・ロンドン近郊のワーウィック大学のピーター・バトゥス氏は「なぜ私にはガールフレンドがいないのか」という論文を発表し、自分の理想の女性に今夜出会う確率を計算した。「ロンドン在住」「大卒」「24～34歳」「好みが合う」「未婚」「好みの容姿」「自分を好ましく思ってくれる」こうした7つのパラメータで計算してくと、その可能性は0.0000034％であったという。

これが「今夜じゃなくても良い」となればその可能性は上がり、「年齢も何歳だって良い」「なんなら既婚でも」「そういうことなら自分を好ましく思ってなくても」と妥協していけば可能性は上がる。
昨今話題の自治体主催のAI婚活もおおよそこのようなパラメータで相手をマッチングさせていくのではないかと思っているのだが、ぜひ活用してみたら良いだろう。

自分にとって完璧な人との結婚は基本的にごくわずかな可能性に「なんとなく理想かも」「これはこれでありかも」と都合よくパラメータを変えていくことだろう。
これを一般的に妥協と呼ぶのだが、妥協したと思いたくないのでケビ子はチューニングと呼ぶ。

そういう意味で我が夫は基本的にとても素晴らしい人間だが、婚活記等で表現する際にはデコレーションが施され、チューニングもばっちりで、フィルター増し増しでさらに自分にとって完璧だと書けばそのように伝わるということをこっそり申し添えたい。

婚活記を何度も読んでいただきありがとうございます。
簡潔に極意を、とのことだが簡潔に言えるようなことはない。
結婚は泥臭く、血も涙もたくさん流してきた人間と人間のことなので、愛されテクニックがどうのこうのであるとか、もて仕草で彼をイチコロよだとか、そういうことではないということをお伝えしたい。

男性と交際経験がないけど自分にとって完璧な人と結婚したい。
これは大いに結構な考えだと賛同する。
交際経験がないことの不都合な点は何だろうかと考えてみると、仮に男から「お金貸してよ。彼女だったら普通貸すでしょ」と言われて「そういうものか」だとか「うちの肉じゃがと味が違う。もう少し甘さ控えめにしておふくろの味に近づけてよ」と言われて「そういうものか」と思ってしまうか、そうじゃないか程度のことで、ここは交際経験は関係なく、結局は人間として全うな判断ができれば問題ないだろうと思われる。

一方で理想を追求しすぎて時間が経ってしまうことも十分考えられる。
35歳、ウェルカムアラフォーイヤーとなると、いわゆる婚活場とされる相談所やコンパなどは選択肢が狭まる可能性も高まる。
交際まで至らないとのことだが、交際＝ねっちょりとした肉体関係などと想像せず（こんな想像はケビ子くらいか）二人でお茶するとか会話中心の交際をすることは何ら問題なく、むしろ深刻に考えず積極的になってみても良いだろうと思う。

年齢を重ねるほどにえいやッと行動が取りにくくなるので、軽やかな気持ちでいろんな人と知り合う努力をして自分にとっての完璧を見つけてほしい。