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vol.86 「元彼とのセックスにときめいて新たな出会いに気が乗りません」【ケビ子のアラフォー婚活Q&A】

迷えるアラフォー女子のための婚活お悩み相談。 第86回目 「元彼とのセックスにときめいて新たな出会いに気が乗りません」いかほどー!
ハローと書いてこんにちは。どうも、ケビ子です。

お悩み相談、86回目です。
今日の質問です。

37歳、婚活モチベが続きません。
オラ気質な元彼とのセックスにときめいて恋愛感情と混同してしまいます。
元彼には全くその気はなく、ただのセフレだと断言されました。
これは一種の性癖で、婚活とは切り離し、相手は人柄で探すべきだと強く念じるのですが、潜在意識だと性的嗜好(本能?)が勝ってしまうのか、新たな出会いに気が乗りません。
まるで、健康的だけど苦手な食物を鼻をつまみながら喉に流し込むような気分です。
心を無にして婚活に取り組むほうが、吉と出るのでしょうか。
いつも婚活Q&Aを拝読して、的を射た婚活指南になるほどなぁと大変勉強になっています。


37歳、元彼とのセックスにときめいて婚活モチベが続きませんというお悩みです。
新たな出会いに気が乗らないが、元彼の上には乗るというロデオガール。イーハー!


ご相談文を読んでシャ乱Qの名曲「いいわけ」を思い出した。ぜひ聴いてみて欲しい。
今の状況を良くないとは思いながらもいいわけをしながら快楽に逃げる。
要するにご相談者は婚活をしないとならないとは思いつつも渇望はしていない。
結局は心の底から結婚をしたい、孤独な夜は金輪際ご免だ、とまだ思ってないからだろうと思われる。


以前のお悩み相談(vol.31)でも書いたのだがケビ子の後輩(既婚・男性)は元カノと定期的に会っては会うだけでは終わらずそういう行為をするのだが、曰く「ケビ子さん、考えてみてくださいよ。元カノですよ?今となっては別れてしまった二人ですけど、元は彼女なんです。二人で会うということは、時空を超えただけってことなんですよ。単純に二人だけが時を巻き戻したってことです。だから浮気ではないんです」と。


ご相談者の元彼も少なからずこうした時空を超えた感覚を持っているのだろう。
元カノだからいいよねと。しかしご相談者は時空を超えず、現在を生きている。当たり前だ。そういう二人が触れ合うことで時を共有するわけなので、一緒にときめくのはその行為の瞬間のみであろう。そうした意味で、元彼とのセックスはある種の「ホットヨガ」だ。動いて汗をかいてリフレッシュ。着替えて外に出たら汗が引いて終わり。
読んでいて少しほっとするのは(ホットヨガだけに)元彼への執着というよりは元彼の体の中心への執着が強そうなので、ほとぼりが冷めれば落ち着くだろう。


元彼はオラ気質とのことだが、これはドラゴンボールの孫悟空や吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」のように一人称が「オラ」の男性のことかと思ったら違うようで、オラオラ気質=強引に攻め立てるような強い気質のことのようだ。なるほど、ご相談者はそういうのがお好みなのだな。
強引な男性は時に自分を強烈に欲しているような男性らしい強さを感じさせてくれる。求められる喜びをそこで感じてしまうことも理解はできる。


一方で婚活で出会う男性がオラだとしても初対面でオラをされたら逆に引いてしまうだろう。
羊の皮をかぶったオラがベッドで豹変!オラオラオラ~オラ~!と、こうなることを期待したいところだが、こうしたメタ情報は婚活の出会いのシーンでは得られないのでご相談者が「婚活なんてさ」と思ってしまうのもやむを得ないが、オラ気質はある程度懇ろにならないと出せないし、出されても引いてしまう要素である。


こうして元彼の性的な魅力を整理したところで、二人の関係には何ら建設的な望みはない。
ご相談者のことを「ただのセフレ」と言い放った男。ご両親が聞いたら怒髪天に違いない失礼を飛び越した発言だ。そんなことを言われてまで彼を求めてしまうというのは、どういうホットヨガなのだろうか。
ケビ子はやはり古い女なので、ご相談者を宝石のように大事にしてくれる人との出会いを模索して欲しいと率直に思うのだ。
そのためにもまずはご自身のことを大事にしてほしい。それがまずは一番の基本。
ご自身が望む人生とは「お前、ただのセフレな」と言われても気持ちよいから元彼とセックスしてしまう人生なのだろうか。違うでしょう?


本当に欲しいものを手に入れるには、ある程度の困難はセットであることを知ってほしい。慣れ親しんだ惰性の習慣に疑問を持ち、今まで取り組んでこなかったことに挑戦してみる。
それがご相談者が書いている「健康的だけど苦手な食物を鼻をつまみながら喉に流し込む」ことなのかもしれない。おいしいけど糖質たっぷりの炭酸ジュースは一休み、ということも本来の健全な生活にするには必要なこと。
婚活で出会う人を健康的だけど苦手な食物と比喩しているが、必ずしもそうではないだろうし、最初から苦手な人だと決めつけず、元彼よりも自分に合う人と出会えるはずだと少しばかり明るい気持ちで取り組んでみることはできないだろうか。


「性癖と婚活を切り離し」や「心を無にして婚活に取り組む」などと、自分で婚活のイメージをネガティブなものにして取り組みにくくしているように感じる。
性癖と婚活を切り離さなくても良いし、心を無にしても有にしてもよい。
そんなに大げさに構えなくても朝起きて顔を洗って身支度をしたいつもの自分で婚活をする。ただそれだけのことだ。


出会った人を良く知ろうとする努力を通じて、思わぬ自分を発見することもあるだろう。
「ただのセフレ」と言い放った男とのセックスよりも気持ち良い事は、その男に「あたし、結婚決まったから」と斜め上から言うことではなかろうか。まあ、結婚が決まったらそんな男のことを思い出すことはないのだろうがね。



vol.86 「元彼とのセックスにときめいて新たな出会いに気が乗りません」【ケビ子のアラフォー婚活Q&A】_1_1
本日の結論:婚活へのネガティブなイメージを自分で作るのはやめよう。元彼ははっきり言って他人だぜ!

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カモチ ケビ子
43歳で(やっと)結婚。
仕事で培ったフットワークと屁理屈と知恵をフル活用してゴールイン。奴さん(夫)は夢見る世話焼きロマンチスト。
Instagram(@kbandkbandkb)

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