検査の結果と今後の予定を伝えたところ想像以上の落ち込みを見せた夫。
針生検という細胞診の後、左胸は激痛が続き気分も落ち込むケビ子。
乳がん・ニューライフ (第4回はこちらから)
第5回目は他の罹患者の様子をネットであれこれ検索し、治療費への不安から保険契約を確認していく。
診察当日は麻酔と緊張で痛みを感じてなかったのだが、翌日以降も激痛が続く。
針を打った周囲が広い範囲で黄色く変色している。
当日は針のところに絆創膏、その上にガーゼを重ねてテープで固定してくれていたが、先生の指示通り夕方にテープをはがしてみるとガーゼまで血はにじんでおり、それを見てから痛みが増した。
痛みと今後の不慣れな検査に思いを馳せ、不確定な状況が不安を大きくしている。
仲間を探そうとネットを見る。
私が痛いと感じる針生検は他の人も痛いのか、私だけ痛いのか調べてみたくなった。
ツイッターやブログを書いている人を探し、関連する記事も探した。
針生検は痛いと書いている人がいて、私だけじゃないのかと安心した。
痛み止めにロキソニンを飲んだという人もいて、ほうロキソニンが効くのかとメモを取った。
検査結果を待つまでが一番不安だから! という記事を読み、まさに今かと納得した。
検査から告知までの期間を「魔の不安定期間」と呼ぶことを知り、なんだそうかと大いに安堵した。
私だけじゃない、みんなも痛いし不安だったのだな。
よし、少し落ち着いた。単純である。
生検をした左の胸はとても痛いが今は病院からもらった頓服薬を飲みたくない、体に何かを入れたい気持ちになれず、食事量も減っている。
しかし熟女の身体は痩せもしない。おかしい。
何ならお金がかかるかもしれないからと洋服やコスメなどの物欲も一気に落ちて、セールで買ったものを返品したほど。
人としての欲求が極端に小さくなっているのか、優先順位が突然大きく変わってしまったのか。
(後日この日の追加費用を清算)
これからどのくらいお金がかかるのだろうか見当がつかないが、ひとまず保険はどんな感じだったっけ? と保険の契約内容を確認した。
A保険:女性特約や高度治療の特約などフルサポートで契約していた。
B共済:一般的な契約だが対象になりそう。
C保険:クレジットカードの特典で無料で加入できるというので契約していた。これも大きな額ではないが、一時金が対象になりそう。
と、捕らぬ狸の皮算用とはこのことで、病名の告知もまだなら検査も済んでいない状態で保険の給付まで皮算用してひとまずの安心を得た。
保険金がたくさん出たら慰謝料としてバッグを買っても良いな、とか。
下手に備えているもんだから病気を呼ぶんじゃないか、妙な引き寄せをしてしまっていないか。
しかし現時点で言えることは保険に入っていてよかったということだ。
使うかどうかはわからないがヘアウィッグや乳がん用のブラも探し始め、入院中に持ち込むものは何が必要かなども整理し、ひとさまの経験談を拝見して自分も順調に感じるべき不安を実感し、要するに覚悟を決めて治療の準備に入った。
6月下旬、CT検査MRI検査の前、つまりがん告知前の事である。
7月末は我が誕生日だが、きっと治療が始まっているのだろう。
東京オリンピックの開会式と重なる私の誕生日はなんと祝日!しかも4連休となる。
夫とゆっくり過ごしたかったけど、きっとそうは言っていられないだろう。
義父の1周忌も同じ週にあるし、一生のうちに忘れられない2021年7月となる。
つづく
*次回【Vol.6】は2/25公開予定です
治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません
43歳で結婚、47歳で乳がん。
心配性の夫、奴さん(やっこさん)はなぜか嬉しそうに妻の世話を焼いている。Instagram(@kbandkbandkb)