これまでの男衆の好き勝手な意見を総括すると職場で男ウケが良い女性のファッションとも合致する。また、アラフォーファッションに関する意見はドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の石田ゆり子さんが浮かんでくる。管理者として会社勤めしながら女性らしい雰囲気、きちんとしながら抜け感もある。ギンギラギンにさりげなく、だ。しかしケビ子とゆりちゃん(いきなりちゃん付け)の距離はあまりに遠い。目指してなれる人じゃないぞ!!ひとまず逃げ恥ダンスでも覚えるか。
ひとたびゆりちゃんが浮かんでくるとなんとなくヘアメイクの正解も見えてくる。ここを確認程度に男衆に聞いてみるか。
ケビ子「ヘアスタイルとかメイクとかはどう?好き嫌いある?」
男1「さすがにすっぴんは、ってさっき言いました。あとは正直わからないです。メイクを変えたの、髪を切ったのに気付かないって言われてもなんとなく全体のフォルムが変わらない限りはディテールの変化まではわからないですよ。けど。」
ケビ子「けど?」
男1「あれ好きっすね。唇がピンクでつやつやするやつ。グロスですか?あれ良いっす!」
男2「あ、俺も好きっす。唇は真っ赤とかよりピンクっす!」
ケビ子「翌日のてんぷらを食べたようなツヤって意見もあるけど、グロスが良いのね?」
男2「そうっす!」
男3「あとは、ネイルが好きっす。」「わかる~」「俺も~」
ケビ子「え!ネイル?それは意外だな」
男3「ネイルって男はしないし、細かい絵とか色とか工夫してるのってかわいいって思います」
男4「ネイルは意外と派手でも良いっすね~」
男3「あと、甘い感じの香水は後をついて行きたくなりますね~」
男1「隣の担当の〇〇さんいい香りです。その香り好きですよ」
後で調査したところ当該のホシがつけていた香水は確かに男性からたくさん褒められたそう。「TOCCAのクレオパトラ」という香水だそうだ。
ケビ子「髪型は?」
男1「あれです。耳の上の毛を後ろで縛るやつが好きです」
ケビ子「ハーフアップ?」
男1「名前はわからないですけど、たぶんそれです。あれは女性らしい。あとポニーテールですね。定番の」
一同うなずく。
ケビ子「長さは?」
男2「自分は長い髪をポニーテールにするか、ショートも好きです。顔のあたりがすっきりしてるし清潔な感じで」
男3「俺も定番だけどやっぱり長い髪への憧れは男はあると思うんですよ」
一同うなずく。
男4「一番は似合ってる髪型だと思うんですけど、長い髪はいいですね」
ケビ子「白髪は?」
男4「それはわからないところでメンテしていただいて」
ハーフアップか!白髪染後1週間限定なら出来そうだな。
平日ダウンスタイル、休日ポニーテールみたいなのが男は好きだそうだが、果たしてアラフォーがポニーテールをしても良いものか。
男4「デートしてる相手ならいちいち年齢でどうのって思わないですから、ポニーテール良いと思いますよ!」とのこと。メシア!
ヘアメイクを総括する。
できればロングヘア。アレンジはハーフアップ、ポニーテールなどを休日などでするのもグッド。
基本は似合う髪型で清潔感があればOKとのこと。メイクはしてる感があればそれでうれしい。ピンクのグロスは無条件でときめく。
この男衆に聞いて正解だったのかは不明だが、ファッションヘアメイクをまとめると
「女性らしい」「清潔」「親しみやすい」がキーワード。ここにアラフォー要素「しっかりした」「きちんとした」「派手すぎない」を足しこめば良さそうだ。
さらにマリソルを見せてどのコーデが好きか指差し選手権を実施。
なかなか意見が一致しないが、「リブニット+ひざ下スカート」、「シャツ+パンツ+ヒール」というコーデがやはり人気。指差すモデルがSHIHOちゃん多めだったので聞いたら、やっぱり健康的でかわいい!とのこと。ガビーン。
逃げ恥のゆり子ちゃん
モデルのSHIHOちゃん
イメージとしては理解できるが、かなりハードルが高い。しかし幸いタイプがまるっきり違うので自分に似ているイメージを追っていけばよいと思う。と、鏡を見たらじゃがいものような女が書いている。
男衆への質問攻めは続く。男衆がこの手のボーイズトークが好きで助かった。
ケビ子「次はアクセサリーについて教えて。ピアスとかネックレスとか指輪とかバッグの類よ。」
男1「ぶっちゃけわからないです。」
一同うなずく。
ケビ子「ぎらぎらしてても良いの?」
男2「いや、だからそれはファッションもそうですけど、常識の範囲内ですよ。サラリーマンの俺たちがイケそうだって思う程度の話です。占い師みたいに全部の指に指輪とかされたら俺がプレゼントする余地がないじゃないですか」
ケビ子「指輪をしてると、俺があげる余地がないって思うの?」
男2「そりゃそうですよ。ケビ子さんみたいにやたらと高級ブランドの指輪とか時計とか、ぶっちゃけ俺らには無理だって思いますよ。」
下を向いたじゃがいもはそっと時計を外すふりをする。
アラフォーともなるとこれまで何度となく訪れた「節目」と「ご褒美」で時計やジュエリー、バッグは良いものを、一生ものを!と自分を甘やかしてきた。しかし出会いの場やデートにおいてそれらは男に無言のプレッシャーを与える意外は、不意にやってくる窃盗の質草になるのがせいぜいだろう、ということらしい。
男2「男ってのは好きになった女が夢見る生活を実現してあげられるか、自分の働きで幸せにできるかを考えるんですよ。それが出会って間もなく高級ブランドじゃあ、誰にもらったんだよ、まさか自分で買ったのかよ!買えるのかよ!その分毎日お茶漬けかよ!って考えて躊躇するんですよ。付き合っていくうちに勤続10年記念で買った宝物だとか、おばあの形見だとかがわかればそれは素敵だけど、出会いの場ではなかなか聞けないでしょうが!子供がまだ食べてるでしょうが!」なぜか口調が黒板五郎になっていた。
あたしゃあ勤続20年だからいいじゃん、という言葉はすんでのところで飲み込んだじゃがいもである。
まあ、こんなに熱くなるなら、最初はほぼ丸腰で行くのがよさそうだ。特に指輪。ほぼ丸腰?丸指?
ところで、アラフォー婚活ファッションでもう一つ気になること。それはプチプラとの付き合い方。毎度高い服を着る必要もないが、高そうだと思われるのも本意じゃない。早いとこ打ち解けて一緒に買い物を楽しめればなんてことはないのだが
男1「一緒にプチプラの店でも買い物を楽しめる人が良いが、プチプラだからとバク買いされても違うんですよ。良いものを長く身に着けることも知ってる女性だとなお関係性が豊かになりそう。」まともか!このあたりの感覚は人それぞれになるだろう。男性に置き換えて、どういう男性と付き合いたいか、その人はどういう服装をしているか。理想の棚卸で出した相手像を思い浮かべて買うお店を考えるのもまた楽しいはずだ。
43歳で(やっと)結婚。
仕事で培ったフットワークと屁理屈と知恵をフル活用してゴールイン。奴さん(夫)は夢見る世話焼きロマンチスト。Instagram(@kbandkbandkb)