離婚とは、噂以上に気力体力ともに消耗するものなのですね…【小説・じゃない側の女 番外編~汗が止まらない側の女 Vol.4】

2018年10月2日
【連載第4回】好む好まざるにかかわらず「じゃない側」からはそう簡単に抜け出せない。すべてのアラフォー女性に送るWEB連載小説の番外編『汗が止まらない側の女(Side真木)』
離婚手続き
版権:Anatolii Mazhora/Shutterstock.com
そう、私の体もさすがに悲鳴をあげはじめている。

朝起きたら胃もたれすごいし、寝ている間に胃液の濃度が高まるのか、起きた直後からずきんとじわっと痛いし、前日飲んでもないのに朝から若干吐き気することまであるという、かなりまずいアラートが鳴り始めている気配は濃厚。

このままの生活を続けていたら、おととし3つで昨年6つになっていたポリープが、今年はさらに倍増しちゃうかも……。ああ怖い、今年の人間ドック。

離婚してから1年半ちょっと。なんだかんだで、自覚しているより相当「消耗」したのだと思う。

噂には聞いていたが、噂以上に気力体力ともに消耗著しい。なにせ女は離婚と同時にやらねばならない手続き系がとにかく多い。運転免許証からパスポート、保険証に印鑑登録。クレジットカードや銀行系、加えて会社への各種申請……足を運ばねばならない役所や窓口もそれぞれで、中には一定の期間制限があって、その期間を過ぎてしまうとより繁雑になるという恐ろしさ。並行して、新たな家を探して決めて、引っ越し業者を選定し、解約と新規契約に伴う電気・ガス・水道・ネットにあれやこれや……それら猛烈怒濤の「離婚の後工程」に伴う過労とストレスを補うべく(?) 無意識のうちにも糖分塩分どちらもゴリゴリに過多。

結果、気づけばなんと体重はおよそ6キロプラス。ここに近年まれに見る運動不足と、悪しき生活習慣や諸々がぜーんぶ腰から下にたっぷんたっぷんとついてしまった。

ここらで気合い入れて立て直さないと、良からぬものの蓄積はこのまま加速の一途で、いわゆる昔ながらの「おばちゃん」スタイルめがけて一直線なのだろう。そして、心身ともにいつもどこかしら具合と調子の悪い疲れ気味で文句たれがちな「真のおばちゃん」に近づいてしまうに違いない……。

そう、今がまさにその“分岐点”のような気がする。

たまたま親がタフに産んでくれたおかげか、お肌状態はギリ保っているだけで、中身、内臓はすでにきてます、本当にそろそろまずいと思っています。

思っています、本当に。

「……とかいって、まずいなー、ほんとまずいわーと日々思いながらも、具体的な行動は何ひとつ変えられず、内臓からガッツリ老けこんでいく女。ありがち」

「言い返せなさすぎて泣ける……」

「あたしから言わせれば、とにかく“普通の生活”すればいいって話よ。ワキガ対策とか調べるとね、きっと、動物性のたんぱく質の摂り過ぎは体を酸性に傾かせるから控えなさいとか、梅干しみたいなアルカリ性食品採りなさいとかって、あれこれ書いてあるとは思うけど、細かいことはいいって」

理沙よ、そこであなたがいう“普通の生活”とは……?

「どんなに時間が無くてもインスタント食品は極力避ける。イライラ解消の深夜ジャンクやめて、甘い物を摂り過ぎず、どんなに疲れてても、床やソファに転がって寝てしまわず、漫然とTVつけっぱなしにしないで、ベッドに入ってしっかり睡眠。あまり難しく考えず、季節の旬野菜や旬のお魚とって、凝り固まらずにたくさんの種類ものを食べればいいのよ。そうすりゃおのずと腸内環境も整って、ニオイも和らぐはず……くらいに思ってれば、隠れグータラ女の真木でも出来そうでしょ?」

「普通にちゃんと食べて、普通にちゃんと寝るってことか」

「そう。それだけでいいのよ。加齢、ストレス、過労。そこに怠惰と怠慢をダダ漏れ状態で上乗せするのだけはやめてみたら?って話よ」

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